本社の3次元測定機

前回、新しいCNC3次元測定機がやってきた!のタイトルで紹介させて頂きましたが、本社にある3次元測定機の紹介もさせて頂きたいと思います。

本社にある3次元測定機はQM-333とFAL-A707の2種類

どちらも精密機器メーカーのミツトヨ製となっており5年毎に外部校正に来て頂いております。
3年毎に校正している会社様もおられるようですが費用的に・・・ねぇ。
日常点検は行っており、5年以内に異常があれば都度連絡する様にしているので現状では問題無しと考えております。

QM-333 手動式3次元測定機

手動測定の片持ち型の3次元測定機です。
測定範囲は、X:300・Y:300・Z:300

簡易測定という項目があり手軽に誰でも直感で操作出来るのがメリットです。
ただし、一部の人からはこの簡易測定を使っている内は3次元測定機としての機能を果たせていない!と言う声もあったりなかったり。
簡易測定では3点測定が基本となっている為、そう言われるのかと思います。
3点測定でも大きく数値は変わりませんが、やはり信頼性の高い測定結果を得るには多点で測定する事が重要と考えております。

ちなみにQM-333で多点測定するには「かんたん測定メニュー」から出てF11の😊マークを押して「自動要素判別」機能を使用する事で多点測定が出来ます。
3点以上の多点で測定したいのに出来ない!と思っていた方がいれば試して見て下さい。

FAL-A707 CNC3次元測定機

自動測定が出来る門型の3次元測定機です。
測定範囲はX:600・Y:800・Z:600

プログラムを作成すれば誰が測定しても信頼性の高い測定結果を得られるのがメリットです。
デメリットとしてはプログラムの作成の際に知識と技量が求められる事です。
偉そうに言っておいて何ですが、そんなに難しい物ではありません。
慣れれば簡単で楽なので手動の方ではなくこちらのCNCを使うことが多いです。

弊社では測定時の位置決めに写真の様なL時の治具を用いて位置決めを行っております。
異形だったり向きの固定が必要な場合は別途専用の治具が必要かと思いますが、弊社では丸い製品が多い為、簡易的に置けるL時の治具を重宝しております。
ちなみにこの治具はレーザー屋さんに作ってもらいました。

スクロールチャックやバイスの位置決めも出来るのでプログラムを呼び出すだけで位置決めも出来る様になります。
3次元測定機を扱う人になら分かって頂けるかと思いますが、実はこれがすごく便利!
良いな!と思って頂けた方は心の中でグッドボタンを押して下さい。

まとめ

お高い設備ではありますが、それに見合った利便性と信頼性があり一度使い始めると手放せない設備となっております。
3次元測定機で測定しそのワークを比較測定用のマスターゲージとしたり、お客様の3次元測定機との整合性を合わせて測定誤差を最小限に抑えて見たりすると、測定結果が合っているのか?などの迷いがなくなり、結果として工作機械の稼働率の向上にも繋がっております。

持ち上げといて何ですが、高さの測定には弱い反面もあります。
平面のうねりを反映しているせいなのか、平面と平面の高さ測定をした場合の誤差が半端ない。
デプスノギスの方が信用出来るレベル。
点と点で測定すればそれなり測定結果が得られます。

まとめのまとめとしまして三次元測定機は

利便性が高い!

信頼性が高い!!

維持費もお高い!!!

導入を検討されている会社様がいらっしゃればおすすめ致します。

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